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【プレスリリース】長崎県初記録のウシマンボウ

 

【執筆者 澤井悦郎

 

マンボウなんでも博物館の代表者・澤井悦郎によって、日本生物地理学会の英文誌Biogeographyから新しい論文が出版されました。

 

「Sawai E, Nakamura I. 2020. New locality record of the bump-head sunfish Mola alexandrini (Tetraodontiformes: Molidae) from Nagasaki Prefecture, western Japan. Biogeography, 22: 65-67.」

 

本論文は2019年10月22日に長崎県の有福島(ありふくじま)沖の定置網で漁獲されたウシマンボウ1個体に関する記録で、ウシマンボウの長崎県初記録になります。本個体は全長194.5cm、体重233kg以上(解剖しながら計量したため体液などの流出がある)、卵巣重量0.81kg、肝臓重量2.23kg、消化管重量15.7kg、消化管長560cmの雌個体です。日本近海におけるウシマンボウの肝臓重量、消化管重量、消化管長はこれまでデータがないため、新知見です。

 

本個体は全高/全長比、舵鰭(かじびれ)軟条数、舵鰭骨板数、舵鰭の形状、胸鰭周辺の鱗の形状からウシマンボウと同定されましたが、全長2m近くでありながら、典型的なウシマンボウの大型個体の特徴である頭部の隆起、下顎下の隆起が見られませんでした。頭部と下顎下の隆起の発達が遅れている、もしくはあまり発達しない例外的な個体と推察されました。学術的に報告されている日本近海のウシマンボウの記録は本個体で34個体目とまだまだ少ないため、引き続き情報収集が必要です。

 

 

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作成日:2020年10月8日

 

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