【マンボウがいる水族館】下田海中水族館レポート

 

【執筆者 澤井悦郎

 

2021年1月31日時点で、マンボウを飼育している日本国内の水族館は10施設ある。「マンボウがいる水族館を全部訪問してみよう」という本サイトの企画・第一弾として、静岡県下田市にある下田海中水族館に2021年2月27日に行ってきたので、レポートします(※訪問後、マンボウは死亡してしまい、2021年3月13日時点ではマンボウがいない状態になっている)。

 

 

下田海中水族館への公共交通機関でのアクセスは、JR熱海駅から伊豆急行線に乗り換え、1時間半ほどかけて伊豆急下田駅で降り、バス7分ほどか徒歩20分ほどである。伊豆急下田駅を降りると、黒船来航のペリーとキンメダイが名物であることはすぐにわかることだろう。半島の先なので、田舎っぽいかと思いきや、駅周辺はそれなりに栄えている。

 

バスに乗って水族館前に着くと、強い風が印象的だった。

 

入口前の水槽にはウミガメが飼われていた。

 

水族館に入ってすぐのガチャガチャ(カプセルトイ)で早速マンボウを発見!しかし、私はガチャ運がないため回さなかった。

 

下田海中水族館は入り江を取り囲んで3つの建物でできている。マンボウがいる水槽「アクアホール」があるのは、入館の建物から一つ桟橋を渡った先にある「アクアドームペリー号」という海上に浮かぶ建物。注意が必要なのは、この建物にはトイレがないため、トイレに行きたくなったら桟橋を渡って別の建物まで移動しなければならない。

 

この建物は真ん中にマンボウのいる大きな水槽があり、様々な方向から水槽を覗くことができる。まずはメインのアングル。

 

横からのアングルではインスタ映えしそうなコーナーもあった。

 

面白いのが、この水槽は上からも覗くことができる。水面は風で波立っているので、なかなか水面下を見ることはできないが、時折、エイが水面から鰭を出しているのを観察できた。

 

この水槽では1日2回ほど魚の餌やりショーを見ることができる。しかし、事前の放送などは入らないため、自分で時間を確認しておかなければならない。私は14:35の餌やりを見学することができた(※2021年3月13日時点では12:00と15:30に変更された)。

 

その時のマンボウの餌やり動画がこちらである。マンボウが吸い込み式の摂餌方法であることがよくわかるだろう。

 

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多くの水族館がマンボウ単体の飼育方法を取り入れている中で、この水族館では多様な魚種と混泳している光景を見ることができる。

 

マンボウのいる水槽をタイムラプスで撮影すると、マンボウが結構泳ぎ回っていることがおわかり頂けるだろう。

 

この水族館ならではの光景として、マンボウと同じフグ目魚類であるシマフグとマンボウが一緒に泳いでいる場面を撮影できた。マンボウとシマフグの泳ぎ方に注目して欲しい。両種とも背鰭と臀鰭を同時に動かして推進力を得ていることがわかる。

 

下田海中水族館におけるマンボウの飼育について、飼育員の方にいろいろ聞いてみたので、以下、その情報を箇条書きで記す。

 

・マンボウのいる水槽は水量600トン、水深6m。自然の海水をろ過循環しているが、水温は外の海と連動して変動する。天井も開いているため、自然光に大きく影響され、夜は真っ暗。

・下田海中水族館でマンボウが見られるのは季節限定。だいたい水温が15~16℃になる12月~3月にマンボウが近海に出現し、水槽に入れることができる。長期飼育を試みているが、2ヶ月ほどで死んでしまうことが多い。東伊豆の北川周辺の定置網からマンボウをもらうことが多い。

・毎年3~5個体飼育を行い、10年以上続けているが、マンボウが必ずしも毎年水槽に入れる訳ではないので、見られたらラッキーだ。というのも、この水槽で飼育できるサイズは、経験則から全長70cm前後と決めている。それより小さくても大きくても長期飼育はできなかった。

・水槽に入れるマンボウの個体数も2~3個体と決めており、過去に最大7個体を入れたことがあったが、生物密度の問題かマンボウ同士がお互いを意識し合って上手く飼育できなかった。

・餌はイカのミンチ+ビオフェルミン+抗生剤をゼラチンで固めたものをあげている。ゼラチンはマンボウに水分補給させる目的も兼ねている。

・過去にはヤリマンボウを水槽に入れたことがあったが、マンボウより泳ぎが速く、餌を食べないため、その日のうちに死んでしまった。マンボウ類でも種によって飼育の難しさが異なる。

・マンボウが水槽内でジャンプする場面は見たことがない。

・複数の魚種と混泳しているが、他の生物がマンボウを追いかけたり、逆にマンボウが他の生物を追いかけたりする場面は見たことがない。

 

 

夜に真っ暗になること、トイレがないこと、建物内が結構冷えていることを考えると、マンボウ24時間観察は難しそうだと感じた。

 

お土産のコーナーでマンボウグッズを探すと、5点ほどあった。私はマニアックなマンボウの骨格のキーホルダーと、マグネットを購入。

 

お土産コーナーの横にはオリジナルフードを売っている食堂があったのだが、マンボウを観察し過ぎて、残念ながら閉店時間になっていた。食堂には先に入ることをおススメする。

 

上記のタイプラプスの動画でも見ることができるが、マンボウを観察していると、時々エイがこちら側の水槽壁面にくっついてくることがある。これはなかなか面白かった。

 

私の訪問時は新型コロナウィルス対策かつ緊急事態宣言中で、下田海中水族館は土日しか営業していない状態だった。しばらく、営業日は不安定だと思われるので、事前にホームページを確認してから、是非、下田海中水族館に遊びに行って欲しい。

 

 

巻末:「下田海中水族館」の施設情報

施設名 下田海中水族館
住所 静岡県下田市3-22-31
地図
電話番号  0558-22-3567
ホームページ https://shimoda-aquarium.com/
営業時間 2021年3月27日〜4月4日

 9:30〜16:30(最終入館:15:30)

*4月5日以降の営業時間の詳細はこちら

休館日 2021年12月14日〜12月17日(館内整備のため)
入館料 大人(中学生以上):2,100円

小人(4歳〜小学6年生):1,050円

4歳未満:無料

*障がい者手帳をお持ちの方は一般料金の半額(詳細はこちら

*その他割引料金の詳細はこちら

駐車場 乗用車200台・バス10台(無料)
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施設名
下田海中水族館
住所
静岡県下田市3-22-31
地図
電話番号
0558-22-3567
ホームページ
https://shimoda-aquarium.com/
営業時間
2021年3月27日〜4月4日

9:30〜16:30(最終入館:15:30)

*4月5日以降の営業時間の詳細はこちら

休館日
2021年12月14日〜12月17日(館内整備のため)
入館料
大人(中学生以上):2,100円

小人(4歳〜小学6年生):1,050円

4歳未満:無料

*障がい者手帳をお持ちの方は一般料金の半額(詳細はこちら

*その他割引料金の詳細はこちら

駐車場
乗用車200台・バス10台(無料)
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更新履歴
・更新履歴の表示方法をアコーディオンボックスの仕様を変更(2021627日)

・更新履歴の表示方法をアコーディオン形式に変更(2021年3月25日)

・関連記事を追加(2021年3月20日)

 

作成日:2021年3月16日 更新日;2021年6月27日

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